マイスターインタビュー

マイスターインタビュー

吉良 雅公

時間をかけて実感していく
仕事のやりがい
気付くまであきらめないでほしい

記載情報は当時のものになります。
現在 吉良さんはシニアマイスターCEとしてご活躍されております。

給排水衛生設備協力会社の代理人。現場の納まり確認、原価管理、全体のスケジュール調整など、多くの責任は現場代理人に帰結されます。やりがいが大きい分、ハードとも言われますが、その実情は? キャリアを重ねるマイスターCEに伺いました。

現在は竹中工務店の大型作業所に携わっています。まだ現場が動いていないので、設計変更、各所の納まり検討を行うのが主な業務でしょうか。かなり長期に渡る仕事になりそうです。

給排水設備を幅広く手掛ける会社を選んだのは、実家が町の水道屋だったことがあるのかもしれません。意識していなかったつもりですが、就職活動時に勧められて、気付けば馴染のある分野に進んでいました。しばらくは修行というか、まあ追い回しですよね。ただ当時は、小さい現場が多くて、若い自分にも面白い出番が巡ってきたものです。そこはラッキーだったんじゃないかと思います。

最初に代理人を任されたのは、十六年くらい前です。ちょうど結婚するタイミングで、めでたいことが重なってというのはなく、いやもう大変でした。公私問わず、あっちからもこっちからも決めることが矢のように降ってくる。やりがいを感じるなんてところまではとても届かず、課題だけが目の前に積まれていくような気分でした。

楽しさを感じるまでにそこから十年。自分の意見を持てるまでにプラス十年。ずい分、時間がかかるなあと思われるでしょうが、一つの建物との付き合いは長いですし、スケールの大きな仕事です。予算を管理し、全体を見渡し、建物を完成させる――。その中で会社の利益を追求し、達成できたときの喜びは何にも代え難いものです。だから、この仕事に必要なのは忍耐。ただ、忍耐の後に待つ面白さを知っているだけに、それを味わわないままあきらめてしまうのは勿体ないとも思っています。会社も、これからの人材を育てるために、問題意識を共有し改善を図っています。今の若い世代が求める、より働きやすい職場を作りたいという気持ちは、世代を問わず私達全員が持っているものです。

マイスターCEには三年前、現場の設備長に推薦していただきました。やはり対外的に信用度が増したのは実感します。それはうれしい反面プレッシャーでもありますね。「マイスターだから」とも「マイスターなのに」とも言われるわけだから。それを緊張感にかえて、仕事と丁寧に向き合うことが目標ですかね。まずは今携わっている現場をしっかり完成させることを目指します!

マイスター

協力会社 課長 坂本 健二さん・マイスターCE 吉良 雅公さん・営業部長 矢持 博敏さん