マイスターインタビュー

マイスターインタビュー

山中 康太

「よい現場」が「よい人材」を育てる
働きやすい環境づくりも
大切な仕事です

採光、視界といった機能面とともに、建物全体の雰囲気に深く関わるガラス。最近はデザインも豊富になり、設置や取り扱いには、さらに高い技術とチームワークが求められます。

ガラス特有の難しさは当たり前ですが、割れてしまうということ。ガラスの事故はケガにつながり、作業工程にも大きく影響します。人のすることですから100%ミスなし、はないものの、人の努力で限りなく100%に近づけていく努力が常に求められる仕事です。

とくに最近は重たいガラスが増えました。グレードの高い建物ほど、ユニークなデザインや重量のあるガラスが好まれます。500キロあるガラスも普通になりましたね。職人一人あたり30キロを運ぶと計算しますから、500キロなら17人。その中には、今日初めて会う人や、新人も、ベテランもいます。自分が現場を取り仕切る立場になると、皆をまとめる難しさを実感します。何度もシミュレーションをして、必要なら現場の下見をして安全を第一にすること。そして、皆がプライドを持って働けるようにすること。そこは守りたいと心がけています。

自分のチームの雰囲気をよくすることは、プロジェクト全体の働きやすさにもつながります。すごく居心地がいい現場ってあるじゃないですか。あの雰囲気って職人一人ひとりが作ってると思うんですよ。僕はありがたいことに、若い頃から、よい現場に恵まれてきたし、他職を含めて尊敬できる先輩とたくさん出会ってきました。おかげで今の自分があると感謝しています。

よい現場には必ず団結力があります。事故も少ないし、工程が遅れれば何とかして帳尻を合わせようと皆で協力する。もちろん職人として主張すべきものはあるんだけど、それが自分勝手な方向にいかず、きれいに大きな流れにまとまっていく感じですかね。

ガラスだけでは建物は建ちませんから、自分も居心地のよい雰囲気を作る一つのパーツになれたらと思います。いや正直、人付き合いが得意なほうじゃないんですよ。だからこそ初めての現場に行ったとき「また一緒ですね」って言える人が一人でも多いほうがいいじゃないですか。そこは力尽くで人脈を作る。そのほうが自分も楽しく働ける気がします。

育ててもらった恩返しは次の世代にと考えているので、会社の若い子がマイスター制度に興味を持つきっかけになればうれしいですね。新人にもいろんなタイプがいますから、自分も話を合わせられるようにアニメ見たり、ゲームやってみたりしつつ(笑)。せっかく縁があって一緒に働くことになったんだから、長く続けてほしいなと思っています。

マイスター

協力会社 社長 山田 圭一さん・ジュニアマイスター 山中 康太さん