マイスター座談会
~頑張る人を応援する新制度 じつはマイスターのアイディアです~

現場から求められる人材になりたい! それは世代を越えた共通の目標です

座談会も第二部へ。こちらでは、最近設置が進められている「マイスター看板」がテーマとなりました。すでに設置されている作業所においては、朝礼看板などで「この現場にはこのマイスターが参加しています」とアナウンスされています。経験あるベテランたちも、モチベーションアップのツールは必要。マイスターが果たすべき役割についても話が及びます。「現場で求められる人材になる」――その願いは、若手もマイスターも同じ。引き続き皆さんも、この議論にご参加ください。

目にしたことありますか? マイスター看板

現場で「この人がマイスターなのか」とすぐに分かれば、コミュニケーションのきっかけになったり、相談を持ちかけやすくなったりするもの。ところが、昨年の座談会では、マイスターの皆さんから、「自分で名乗るのはどこか気恥ずかしい」という声があがりました。それならば、もう堂々と掲示してしまいましょう!というのがマイスター看板です。参加者の反応はどうでしょうか。

「私自身もマイスターですが、同じ現場にどのようなマイスターがいるのか、なかなか分からなかった。ヘルメットにステッカーを貼る方もいるのですが、見えなかったり、恥ずかしいのか貼らない方も(笑)」
「恥ずかしい気持ちは共通かもしれませんね。とはいえ、やはりマイスターと知ってもらえると、すごくやりやすくはなるんです。アドバイスを求めてもくれるし、自分の言うことを信頼してもらいやすい」
「そう。自分から名乗るのはハードルが高いから、掲示していくのが当たり前という流れになればありがたい。“どうだ!”と言いたいわけではなくて、“信頼してくださいね”という意味なんですよ(笑)」

そうそう!とお互いに共感しつつ、看板の設置には皆さん賛成であり、安堵もされているようでした。

座談会

次はあなたがマイスターに
そんなメッセージが伝われば

前回マイスターからは「評価された自分の技術力を、もっと使ってほしい」という意見が出されていました。それを受けて、マイスター配置計画が整いつつあります。こちらは、マイスターのスケジュールを見える化し、なるべく多く竹中工務店の仕事に就いていただけるよう工夫していこうという試みです。協力会社にとっては「今、このマイスターが参加できます」と営業のツールとして活用していく可能性も考えられます。

このようにマイスターになることのメリットを増やし、若手にとっても魅力あるポジションにしていくことが、離職防止、職場の活性化につながっていくと考えられます。

「マイスター制度について、全員が知っているかといえばそうでもない。今後、マイスターは頼れる存在だという意識が共有されれば、活躍の場も増えるでしょう。もちろん我々はその責任を自覚して、より頑張ろうと思います」
「キャリアアップを目指す若手はどんどん応援していきたい。伝承したい技術や知恵はいくらでもあるんです。自分たちを十分に活用してもらいたいですね」

キャリアを問わず、求められる人材になることは、共通の願いと言えるでしょう。

最後に、松尾副本店長よりお言葉をいただきました。

「昨日北海道の現場をまわりましたが、”マイスターは誰が来ていますか?”と、聞いたところ、すらすらと教えてくれた作業所が複数ありました。”仕上げには、このマイスターが来てくれることになっているから安心している”などという声を聞くと、やはりマイスターは現場の要になっていると頼もしく思います。どんなにIT化が進んでも、私たちはものづくりの人間です。そこが原点であり、誇りを持ちながら皆さんと頑張っていきたい。今後もマイスターの皆さんには核になっていただき、若手を導く存在であることを期待しています」

さて今回の座談会、どんな感想を持たれましたか。個々の意見を吸い上げ、カタチにしていけるよう、私たちもさらに努力して参ります。今度はぜひ、皆さんの声を聞かせてください。

座談会